離婚してからの私は、よくあるケースを経験していきました。
まず、極度のウツ状態。次に、ワーカホリック。そして、異性交遊。離婚から2年半後・・・ついに、病気が悪化しパニック障害と判明。(発病から11年経っていた!)歩くことも辛くなり、辞職して実家へ引越し・・・アリトル、ひきこもり。8ヶ月ほどで実家に居辛くなり、東京の姉のもとへ。居候しながら芝居して、ガッカリして、猛烈に仕事して。このまま死にたい、いや、死のうって考えていた。・・・そんな時、元彼から電話が入り、なんと結婚することに。ふたたび子供たちの住む近くの山奥に、引っ越したのでした。
そうして、仕事を辞めて、ほっとしてみると・・・どうしても子供たちのことばかり考えてしまう。
離婚から何度もネットで検索したけど、やっぱり年3回は少ないじゃないか・・・。裁判官の嘘つき・・・。そう思って、二度と裁判所には行かないって決めていた。
しかし・・・・毎日のように夢を見て(それは離婚後ずっとだけど)忘れる一瞬も無いまま、また夜が来る。
耐えられないんです・・・。自分勝手ですけど、かなり限界で。しかも、なんだかんだと理由が増えて、面会日がどんどん延期されて・・・なんと7ヶ月も会えなかった!年3回なのに!
やっと会えたけれど、子供たちの表情は暗く、父親に不満がある様子。危機感を感じて、弁護士相談に駆け込んだ。それが、今年のアタマ。
弁護士さんは、年に3回と聞いて、何度も聞きなおして、首をかしげた。「おかしいね~。それは少なすぎる。月に1回が普通ですよ。悩んでないで明日にでも裁判所に行きなさい」とアドバイスされて、翌日、裁判所に行きました。面接交渉、という調停です。(この手続きで、初めて子供たちの住所を知りました)
日本の法律では、親権者を守る法律はあっても、非親権者を同等に扱う法律はありません。非親権者は、親でありながら何の権利も、持ちません。面接交渉は、子供たちのための交渉です。面接そのものが、子供の権利なのです。親権者にも、その権利を阻むことは出来ませんが、子供たちが自分たちの権利であることを主張する場もなければ、子供たちが何を望んでいるか調停で必ず聞いてくれるわけではありません。
とにかく、もっと会いたいという子供たちの希望を叶えるべく、裁判所へと向かいましたが、不安でいっぱいでした。離婚調停での調停人の目が、忘れられなかったのです。そして、裁判官の笑い声も。
調停人2人と、子供たちの福祉を考えてくれる人が1人いました。私は今までのことを洗いざらい喋りました。もちろん裁判官に言われた「年に3回は多い方ですよ」という言葉も。すると、調停人は過去の記録をめくり、顔をしかめ、もう一人の調停人に指をさして教え、二人で「ああ・・・あの人・・・」と残念そうにつぶやいたのです。
ショックでした。
元夫が私を嫌っていること、真実とは異なる「私が家庭を捨てた」という主張をするだろうことを伝え、面会日を増やすことと、面会時間の延長の許可と、手紙の許可を求めました。(全て断られ続けていた)
1時間後、元夫との面接を終えた調停人は「あなたの言ったとおりでした」と困った顔をしました。ですが元夫は機嫌よく「時間の延長も手紙もかまいませんよ。むしろ、何故、求めてこないのか今まで不思議に思ってました」と、またもやビックリ発言。求めてたよ!求めていたよ!一度は子供と一緒に面会の終了時間に「一緒にご飯食べさせてください」って頭下げたよ~!ダメって言われたよ。理由はいつも無し。
驚いて、でも、面会は増えないので・・・次回に持ち越すことに。
私は、うれしくてうれしくて、早速レターセットを4つ買い込み(買いすぎ)手紙を書きました。
が・・・。
二回目の調停では、元夫はすこぶる不機嫌で、調停人が私とグルになっている、と言いました。そして、開封されていない手紙を、付き返してきました。「何が書いてあるかわからないのが不快だ」と。
涙が勝手に流れました。
そんな私の思いは、裁判官が汲み取ってくれました。もちろん、離婚調停の時とは別の裁判官です。
面会は多いほうが良い!という裁判官の声の元に、調停人たち3人の姿勢も変わり、裁判官自らが元夫を説得し、半ば強引に2ヶ月に1回程度(程度、なのでかならずしも2ヶ月に1回ではない)と定めました。
その確認の時には元夫と同席でしたが・・・怖くてたまりませんでした。ふてくされて、斜めに椅子に座り、裁判官の言葉に「ハア」とぶっきらぼうに答える元夫。お洒落メガネしてるのに、怖い。
「何か他に確認したいことはありますか?」と聞かれ、私は手紙を許可して欲しいと言いました。裁判官は「そんなの禁止する人はいませんよ!ね?」と元夫に笑いかけましたが、元夫は鼻で笑うように返事をしました。
あまりの元夫の態度に、調停人も驚いて、呼吸が苦しくなっていた私に「何かあったら、またすぐに来なさいね」と言ってくれた。とってもいい調停だった!
・・・それが、そうでもなかったと、気づくのはこの後なんだけど。
もしも・・・という話ほど、むなしいものは無いけれど
もしも・・・離婚調停の時の裁判官が、今回の裁判官だったなら・・・・・・・・どうなっていたのかな。
この面接交渉も、1回目は調停人たちが何かと突っかかる感じだったのが、2回目では態度が一変。それって、裁判官の鶴の一声があったから・・・?そんなもんなの?
そう、調停は「合意」という結果を出すためのもの。なんですよ。
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